今回はFP試験の序盤である。倫理と法規、ライフプランニングと資金計画までのまとめをしていきたいと思います。
・FPの基本
・ライフプランニングの手法
・ライフプラン策定上の資金計画
タルトリ
一緒にFP勉強~~!
目次
FPの基本
ライフデザイン
「一生独身でいたい」「退職は海外で生活したい」などの個人の人生における価値観や生きがい。
ライフプランニング
そのライフデザインに応じて生涯の生活設計(ライフプラン)を立てること。
ファイナンシャル・プランニング
ライフプランを実現すべく、資金計画を立てること。
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これを行う専門家をファイナンシャルプランナー(FP)
FPが守るべき原則
1,顧客の利益優先
顧客の立場に立って、顧客の利益を優先するようなプランニングを行う。
顧客の知識や判断が誤っていた場合は、それを修正する必要がある。
2,秘密の保持
顧客から得た個人情報を許可なく、第3者に漏らしてはいけない。
ただし、FP業務を行うにあたって必要な場合には、顧客の許可を得れば第3者に伝えてもOK!
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別の専門家の判断をもらうときなど
関係法規
関係法規は4つあります。
①弁護士法
弁護士資格を持たないFPは、個別具体的な法律判断や法律事務をおこなってはならない。
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遺言書の作成など
②税理士法
税理士資格を持たないFPは、個別具体的な税務相談や税務書類の作成をおこなってはならない。
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税理士じゃないとたとえ無償でも、税務相談を受けたり、他人の確定申告書を作成することが出来ない
③金融商品取引法
金商品取引法では、金融商品取引業を行う者は内閣総理大臣の登録を必要としている。
投資助言、代理業者としての登録をしていないFPは、投資判断の助言をおこなってはならない。
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「どの株をいつ、何株売買すればよいか」とかのアドバイスはダメ!
④保険業法
保険募集人の資格を持たないFPは、保険の募集や勧誘をおこなってはならない。
要するにどれだけ知識があっても
他の専門家のテリトリーには資格が必要ってことだね。
たそがれソフト
ライフプランニングの手法
ライフイベント
結婚、子供の教育、住宅の取得、退職など人の一生における出来事。
ライフイベント3大必要資金
教育資金 | 子供の教育にかかるお金 |
住宅取得資金 | 住宅取得にかかるお金 |
老後資金 | 老後の生活にかかるお金 |
ライフイベント表
家族の将来のライフイベントと、それに必要な資金の額を時系列にまとめた表。
これを作成することで将来の夢や目標を明確にすることが出来る。
キャッシュフロー表
ライフイベント表と現在の収支状況にもとづいて、将来の収支状況と貯蓄残高の予想をまとめた表
キャッシュフロー表の中で使う計算式
① 収入額または支出額=現在の金額×(1+変動率)
② その年の貯蓄高=前年の貯蓄高×(1+変動率)±年間収支
③ 可処分所得=年収-(社会保険料+所得税+住民税)
↓
年収から社会保険料と所得税を差し引いた金額
変動=昇給率、物価上昇率
個人バランスシート
一定時点における資産と負債のバランスを見るための表
タルトリ
ポイントは資産と負債は時価で記入だよ!
資金計画を立てるさいの6つの係数
①終価係数
現在の金額を複利で運用した場合の、一定期間後の金額を求める場合に用いる係数
②現価係数
一定期間後に一定金額に達するために必要な元本を求める場合に用いる係数
③年金終価係数
毎年一定金額を積み立てた場合の、一定期間後の元利合計を求める場合に用いる係数
④減債基金係数
一定期間後に一定金額を用意するための、毎年の積立額を計算するための係数
⑤資本回収係数
現在の一定金額を一定期間で取り崩した場合の、毎年の受取額を計算するための係数
⑥年金現価係数
将来の一定期間にわたって一定金額を受け取るために必要な元本を計算するための係数
タルトリ
この6つの係数は本当に大事だから覚えといてね!
ライフプラン策定状の資金計画
こども保険(学資保険)
~ポイント~
①貯蓄機能がある
決められた保険料を支払えば、満期時に満期保険金を受け取れたり、入学時や進学時に祝金を受けれる!
②保障機能がある
親(契約者)が死亡してしまった場合、以後の保険料の支払いが免除される。
→以後の保険料を支払はなくても満期保険金や祝金を受け取れる!
教育ローン
公的ローン(教育一般貸付)と民間ローンの2つがある。
~教育一般貸付のポイント~
融資限度額 | 学生1人につき最高350万円(一定の場合450万円) |
金利 | 固定金利 |
返済期間 | 最長18年 |
融資元 | 日本政策金融公庫 |
★世帯の年収制限(子供の数によって異なる)がある
★入学金、授業料のほか、定期代やパソコン購入費にも使える
奨学金制度
奨学金制度は主に2つの種類があります
①貸与型
第一奨学金 無利息
第二奨学金 利息付 ←本人の学力や家計の収入などの基準がゆるく設定されている
②給付型
2020年4月より行われている「高等教育の修学支援新制度」
支援対象 | 大学、短期大学、高等専門学校、専門学校 |
支援内容 | ①授業料と入学金の減額または免除 ←各大学が行う ②給付型奨学金の支給 ←日本学生支援機構が行う 大学等の種類、自宅生かどうかによって給付額が異なる |
支援対象となる学生 | 世帯収入や資産の要件を満たしていていて、進学先で学ぶ意欲がある学生 |
住宅取得プランニング
財形住宅貯蓄
財形貯蓄制度を導入している企業の従業員が給料から天引きという形で、住宅の取得や増改築を目的とした貯蓄
~ポイント~
★一定の要件を満たせば、財形年金貯蓄と合わせて元利合計が550万円に達するまで、利息に税金がかかることなく、貯蓄することが出来る
★利用できるのは、勤労者で契約申し込み時の年齢が55歳未満の人
★利用できるのは1人1契約
★一定の要件を満たせば、住宅の増改築の場合も払い出しをすることが出来る
住宅ローン金利
固定金利型
ローンの申し込み時の金利が返済終了まで変わらず適用されるローン
変動金利型
市場の金利の変動に応じて金利が変動するローン
→金利は半年ごとに見直しされる
固定金利選択型
返済期間のはじめのうちは固定金利で、固定金利期間が終了したあと、固定金利型か変動金利型かを選択できる
→固定金利期間が長いほど金利は高くなる
老後資金プランニング
リタイアメントプランニング 退職後や老後の生活設計のこと
~老後生活費の計算~
夫婦とも健在の場合(月額):退職前の生活費×0.7
夫のみまたは妻のみの場合(月額):退職前の生活費×0.5
タルトリ
明日は保険についてやっていくよー
一緒に頑張ろうね!